五代目からのご挨拶
五代目からのご挨拶
「想いを引き継ぐ。そしてこれから」
日本橋魚河岸で、履物店として創業し110余年。当店は魚河岸が日本橋にあったころから、築地、豊洲市場へと、働く人々の足元を支えてまいりました。
明治時代、初代は魚河岸で履く高下駄を、時が変わり二代目のときにはゴムが登場し、市場のハードな作業にも耐えられるオリジナルの長靴つくりに注力。三代目は耐久性を重視し、さらに滑りにくい長靴へと改良を進めました。同時に白衣から足元までのトータルコーディネイトを始めます。
そして今、魚の脂に強い長靴が完成。市場向けと一般使用向けタイプをお選びいただける長靴もございます。
物づくりの基準はいつでも「市場で働く皆さまのために」。皆さまのお声を直接聴かせていただけたことは、私たちの宝です。
私は家業に入る前、広告代理店に勤めておりました。四代目(母)が後を継ぎ、のちに私が店に入りましたが、市場で働く多くの皆さまに支えられ、共に歩めることに、喜びを感じております。最近では新たな取り組みとして、卸会社向けに長靴点検サービスも始めました。
これからも「プロが使う本物が、市場にある」ことをぜひお知らせしてゆきたい。 そして、江東区をはじめとした地域の皆様とより深く交流をしていきたいと願っております。先代から教えられた想いを引継ぎ、スタッフ一同ともにつとめてまいります。
五代目(代表取締役)伊藤嘉奈子